Nappy Brown - Don't Be Angry / It's Really You

「リトル・バイ・リトル」や「ドント・ビー・アングリー」といったロックンロール風情のR&Bで人気を博した、50年代のニューヨークR&Bを代表するスター歌手／ナッピー・ブラウンが、1955年にSAVOYレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高25位、ビルボード・R&Bチャートで最高2位を記録しました。

ローズ・マリー・マッコイとナッピーが共作をした作品で、ビッグバンド・スウィングジャズを想わせるスモールコンボ・バンドの演奏による軽快なリズムに乗せた50's R&B・ジャンプ・クラシックス！ロックンロール時代らしい勢いのある作風で、同時期のATLANTICレーベルのジョー・ターナーに対抗した様な迫力があります。

同年にすかさずカナダのポップ・グループ／ザ・クルー・カッツが取り上げており、ソフィスティケイトされたバージョンがヒットしています。（Billboard magazine / Disk Jockey chart #14- / Best Seller chart #14- / Juke Box chart #19-）



R&Bグループ／ザ・キャデッツがカバーしています。



1981年にはバッド・マナーズによるカバーも出されており、そちらはアルバム『Gosh It's... Bad Manners』に収録されています。



裏面はスローブルースで、名ギタリスト／ミッキー・ベイカーによる素晴らしいプレイが聞きどころです。

＜参加ミュージシャンと録音場所＋日時＞
Nappy Brown [Don't Be Angry] [It's Really You Savoy]
Budd Johnson, Sam Taylor, tenor sax; Maurice Simon, baritone sax; Howard Biggs, piano, arranger; Mickey Baker, guitar; Abie Baker, bass; Dave Bailey, drums; Nappy Brown, vocals.
NYC, February 1, 1955

アーティスト【ナッピー・ブラウン】



Napoleon Brown Goodson Culp (October 12, 1929 Charlotte, North Carolina, United States - September 20, 2008 Charlotte, North Carolina, United States) R&B・シンガー。50年代のニューヨークR&Bを代表するスター歌手。ゴスペル色の強いパワフルなヴォーカルに、洒落たスキャット等も取り入れた洒落たスタイルで人気を博した。1954-1963年の間にSAVOYレーベルに多くの録音を残しており、代表作品の「Little By Little」、「Don't Be Angry」等のロックンロール系や、レイ・チャールズがヒットさせるブルース・バラード「The Right Time」の原曲等が知られている。