Los Bravos - Black Is Black / I Want A Name

スペイン・マドリードで結成されたスパニッシュ・ビート～ロック・グループ／ロス・ブラヴォーズが、1966年7月にPRESSレーベルからリリースしたシングルです。

アイヴァー・レイモンド・プロデュースによる作品です。


Ivor Reymonde

ビルボード・ホット100チャートで最高4位、USキャッシュボックスチャートで最高3位、カナダのRPMチャートで最高1位、英国シングルチャートで最高2位を記録しました。ロス・ブラヴォーズは国際的なヒットシングルを出した初のスペインのロックバンドとなりました。

ロス・ブラヴォーズのメンバー4人（ベーシストのミゲル・ビセンス・ダヌス、ギタリストのトニー・マルティネス、オルガニストのマヌエル・フェルナンデス、ドラマーのパブロ・サンレヒ）は、以前にスペインのバンド、ロス・ソノールで一緒に活動していました。そこで彼らは、ドイツ生まれの歌手ミヒャエル・コーゲルとともに、英語のポップ・ミュージックを制作してヨーロッパ市場で成功を収めることを計画しました。そして英国DECCAレコードのスペイン部門と契約した後、バンドはイギリスに渡り、イギリスのプロデューサー、編曲家、指揮者、作曲家であるアイヴァー・レイモンド（マーティ・ワイルド、ビリー・フューリー、デイブ・ベリー等を手掛けた）と共に仕事をしました。

レコーディングには、セッションミュージシャンのヴィック・フリックとジョン・マクラフリンが演奏しており、本当のバンドのメンバーは形だけ参加しているそうです。ザ・フォー・トップスの「アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ」のベースラインを盛り込んだダンサブルなグルーヴに、情熱的なボーカルで歌う60's ロック・クラシックスです。リードシンガーのコーゲルは、英語が母国語ではなく独特のイントネーションを持っていました。それが不利になったかというと、そうではなく、偶然にも彼の声質がジーン・ピットニーに似ていたため、多くのリスナーは「ブラック・イズ・ブラック」がピットニーの新作だと思い込んだそうです。

1966年の秋にフランスのジョニー・アリデイによるカバーがフランスのチャートで7週間にわたり1位となっています。



1976年にフランスのボーカルトリオ、ラ・ベル・エポックによるディスコ・バージョンは英国で最高2位に達し、1978年にはオーストラリアで1位に達しました。



裏面はジャジーさが強調されたポップ・ロック・ナンバーです。

アーティスト【ロス・ブラボーズ】







ロック・グループ。スパニッシュ・ビート。スペイン・マドリードで1965年に結成。ロス・スーナーズ（Los Sonor）とザ・ラナウェイズ（The Runaways）という二つのポップ・グループが前身で、ボーカリストのマイク・コーゲルはドイツ出身。録音はUSPRESS, UK DECCAレーベルにあり、1966年に「Black Is Black」が米英で大ヒットしている。