Johnnie & Joe - Over The Mountain Across The Sea / Shortening Bread (LANA label Version)

数ある男女R&Bデュエットの中でも、後のソウル時代に登場する男女ボーカル・デュオ（マーヴィン・ゲイ＆タミー・テレル等）に与えた影響が大きいといわれる男女R&B・ボーカル・デュオ、ジョニー＆ジョーが、1965年にLANAレーベルからリリースしたシングルです。

1957年にシカゴのCHESSレーベルからヒットした曲（全米チャート8位、R&Bチャート3位）のリメイク・バージョンです。



このLANAレーベルは歌手本人に別バージョンを歌わせて廉価盤として販売する手法をとっていたため、このレーベルでしか聴けないユニークなバージョンが多数存在しています。原作と比較すると語りや口笛をフィーチャーしており、一聴すれば明らかにバージョンが違う事が分かる珍バージョン！60年代にPA州ピッツバーグのラジオ局DJはこのバージョンを好んでプレイしていたと現地のコレクターが話してくれました。

裏面はトラディショナルソングの「ショートニン・ブレッド」のカバーで、本シングルでのみお聴きいただけるレア・R&B・ロッカー！低予算録音の粗削りなサウンドが逆にワイルドで痛快です。

アーティスト【ジョニー＆ジョー】





男女R&B・ボーカル・デュオ。ジョニー・ルイーズ・リチャード（Johnnie Louise Richardson：1935年アラバマ州モントゴメリー生まれで1988年にニューヨークで死去）と、ジョー・リヴァース（Joe Rivers：1937年サウスキャロライナ州チャールストン生まれ）によるコンビで、1957年にニューヨーク・ブロンクスで結成。1957年にゼルマ・“ゼル”・サンダースが所有したJ&Sレーベルに録音した「Over the Mountain, Across the Sea」が、間もなくシカゴのCHESSレーベルより全米配給されてナショナルヒットを記録する。その後も「I'll Be Spinning」と、「My Baby's Gone」をヒットさせ、1960年にはドゥーワップ・リバイバルのブームで再評価されて再び「Over the Mountain, Across the Sea」がチャートに上がっている。数ある男女R&Bデュエットの中でも、後のソウル時代に登場する男女ボーカル・デュオ（マーヴィン・ゲイ＆タミー・テレル等）に与えた影響が大きいといわれる名コンビである。