Chuck Higgins - Blacksmith Blues / Don't You Know I Love You Baby (JUKEBOX JAM Re-Issue)

50年代のL.A R&Bのメッカ、セントラル・アヴェニューで絶大な人気を誇った、ロックンロール派ブロウ・ホンカーとして知られるR&B・サックス奏者／チャック・ヒギンスが、1957年にUS CADDYレーベルからリリースした作品の2012年UK JAZZMAN/JUKEBOX JAMレーベル・リイシューです。

1952年にジャック・ホームズによって書かれ、同年にエラ・メイ・モースによって録音され、ビルボードチャートで3位に達し100万部以上のコピーを売り上げました。録音は後にビング・クロスビー、ジョン・バリー・セブン等によって行われています。



この曲自体元々は1950年にホームズが最初に著作権を所有し、「ハッピー・ペイオフ・デイ」という別曲としてミッキー・カッツによって録音されたものが元祖です。



バックビートを強調したニューオーリンズ・スタイルの重厚なリズムに乗せて、豪快なボーカルでノヴェルティーに歌い上げる50's R&B・クラシックス！ギャズ・メイオール氏監修のV.Aコンピレーションアルバム『Gaz's Rockin' Blues』(UK ACE)にも収録されていたので、オリジナル盤のコピーもそれなりに出回っている有名なR&Bかと思っていましたが、このオリジナル盤はかなりレアであるとコレクター間では共通認識されています。他『Central Rocks! The Central Avenue Scene 1951-58 Vol. 2』、『Just Shuckin Around - Wild & Crazy L.A R&B』等のコンピレーションアルバムにも収録されました。

裏面は1959年にDOOTONE[LP D-223]のアルバムに収録されていた作品のカップリングで、7インチ化は初です。こちらは悲壮感たっぷりで内容も上質なブルース・バラードとなる2サイダーです。

コンディション：NM/NM/RI マトリックス番号：JBJ1040-A / JBJ1040-B

アーティスト【チャック・ヒギンス】
R&B・サックス奏者。戦後ウェストコーストR&B～ジャンプ・ブルース。1924年インディアナ州ギャリー生まれで、1999年にロサンジェルスで死去。本名 Charles Williams Higgins 。SPECIALTYレーベルに録音のあるR&B歌手のダディ・クリーンヘッドは兄弟。ティーン期にロサンジェルスに家族で移住し、初期はトランペットを演奏して活動。間もなくサックス奏者に転向し、1952年にCOMBOレーベルより自作曲の「Pachuko Hop」でデビューを果たし、本作は大ヒットを記録。またこのシングルの裏面曲「Motor Head Baby」では若きジョニー・“ギター”・ワトソンがヴォーカルを担当している。1954年にSPECIALTY, LUCKYレーベルに録音し、1964年までにALADDIN, RECORDED IN HOLLYWOOD, R anb B, DOOTONE, LOMA, MONEY, CADDY, KICKS, CO CO等のレーベルに多く録音を残しており、1955年の「Wetback Hop」が代表作品として知られている。ラテン・ジャズとブルースを融合させた音楽性などは、ロック・ミュージシャンのフランク・ザッパにも影響を与えたとされている。50年代のL.A R&Bのメッカ、セントラル・アヴェニューで絶大な人気を誇った、ロックンロール派ブロウ・ホンカーである。